時間は朝８時ごろ、大潮の満潮から下げに入って２時間程度。
天候は小雨、いい具合に人の気配を消してくれる。
潮が下がって隙間ができたドルフィンの柱際へエサのイガイを放り込む。
仕掛けに張りを作った瞬間、１つ目の目印がピッ！
反射的にすかさず合わせを入れると同時に、海面直下に黒い影がモワッと・・・
一瞬信じられなかったが、ハリス分（６０ｃｍ）よりも浅い棚で食ってきた！
まずは柱に巻かれないように先手必勝で引きずり出そうとするが、もの凄い引き！
重い！ 全然糸が巻けない！ 間違いなく年無しだという予感がビビッと走る！！
竿の弾力を活かしつつ、反対側へ移動して、何とか柱から引き離そうと試みる。
しかし、糸が巻けず、移動した分、ジリジリと糸が引き出される。
３ｍほど糸を引き出されただろうか。ようやく柱際から引き離すことに成功。
その後、糸を巻いては、凄い引きに耐え切れず糸を出しての繰り返し。
糸の出し入れを５、６回繰り返しただろうか。でもまだ全然浮いてこない。このパワー、半端ではない！
強烈な重量感にかなりの大物であることを確信。
あとは自分の仕掛けを信じて、竿のしなりを最大限に利用した持久戦に持ち込む。
１０回ぐらい糸の出し入れをしただろうか、ようやくジワジワと浮き始めた。
安心したのも束の間、今度は反対側へ走る。私もそれに応じてその反対側へ走る。
少しずつだが糸を巻けるようになってきた。
鈍く光る魚体がやっと見えてきた！ で、でかい！！
何とか浮かせた後の反撃は幸いにも無く、タモ入れへ。
久々に緊張するタモ入れだったが、スムーズに一発で納まる。
水面を切った瞬間、タモの柄がしなって、今にも折れそう。超重たい！
引き上げてみると、余裕でタモ枠（５０ｃｍ）をはみ出している。
でかいだけでなく、惚れ惚れするような綺麗な魚体。
これまでの自己ベスト（５３ｃｍ）を越えているかも・・・とワクワクしながらメジャーで計測する。
計測の結果は、５５ｃｍ！のビッグ・ワン！！
落とし込みを始めて１０年ちょっと、７年振りの自己ベスト記録更新である！
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釣行後、釣具店に立ち寄り、重量を計測してもらったところ、2.7kg（自己ベストタイ）だった。
55cmは、当分、いやひょっとしたら一生更新できない記録かもしれないので、ＨＰに記録として残すことにした。
魚拓は時間が経ってから取っているので魚体は縮んでいるはずだが、拓寸は余裕で55cmを越えています。
ビッグ・ワンを仕留めたタックルは以下の通り。現時点でのベスト・タックルとしておこう。
追伸：
4年後の2012年に釣り上げた55cmとタックル。この日は、総数37枚という記録も出た最良の日。
ベストと思ったタックルも変化しています。その辺りは次章にて。
