パート１３で意外な効果をもたらした少しMillennium
G550(G55+MDHA32DB)のレビューを。
約２年も前（２００１年夏）に発売されたビデオカードなので、今更という気もしますが＾＾；
１．Millennium G550とは
G550は、今話題のRadeonやGeForce等のハイパフォーマンスなビデオカードとは一線を画すものです。
アナログRGBとDVIのデュアルヘッド、ファンレス、3D性能より2Dの品質を重視、といった特徴を持つビデオカードです。
とりあえず、G550のHDbenchでのベンチマークを測定してみました。下段は前に使っていたWinfast
TitaniumTDHの値です。
GeForce2 Tiと比較しても明らかな差があります。高い3D性能は、期待しない方がいいでしょう。
DirectDraw Rectangle Text Ellipse
BitBlt
37
24523 27736 7520
71 ←G550
74
60600 42600 9253
200 ←Winfast Ti
私の場合、ゲームはたまにネット対戦ゲームするぐらいで、あとはDVD-Videoが見れればいいので、G550の性能で問題ありません。
問題が無いというか、パート１３でも書きましたが、ファンレスなので静音だし、発熱も小さいので私のPCに向いていると言えます。
それから、ハードウェアT&L搭載と発売当時の記事に載っていましたが、ベンチマークソフトでは認識されません。
G550には、HeadCasting Engine（人の顔を3D CGでレンダリングする独自3Dエンジン）が載っており、専用ソフトでないとその機能が使えないのですが
そのことをハードウェアT&Lと記載しているような気がします。
ちゃんと確認した訳ではないのですが、HeadCasting Engine対応のソフトって聞いたことがないので、ゲームでもまず対応しているものはないと思われます。
次に、2D品質ですが、全くといっていい程問題がありません。
定量的な評価方法を知らないので個人的感覚になりますが、チラツキも殆どなく非常に綺麗です。「クッキリ」という表現が似合います。
使用ディスプレイは、17インチSXGA液晶MitsubishiのRDT172Mで、1280×1024、32bitカラー、リフレッシュレート75MHzで使っています。
2D品質に対する力の入れ具合は、ビデオ編集系でも有名なMatroxのポリシーなのでしょう。
ParheriaもPadeon9700とかGeForce4と比べると3D性能は今一だとどこかの記事に書いてあった。同じようなポリシーがあるのかな。
２．Dual Head
G550(G55+MDHA32DB)には、アナログRGBとDVIの２系統の出力があります。
TV-Outにも対応しています。前に使っていたWinfast TitaniumTDH/64MBではTV-Out専用の端子があったのですが、G550にはない。
なんと、アナログRGBを変換してTV-Outに使うんですね。
バルク品であったため、変換ケーブルが付いていなくて、最初はあれれTV-Outはどこだ〜と思いましたが、オプション品で用意されていました。
Parheriaも同じケーブルを使うようです。Matroxの伝統かな。
アナログRGBをTV-Outに使ってしまったらディスプレイは。。。心配ありません、G550のDVIはDVI-IでアナロクRGBに変換するコネクタがついています。
コネクタの分、ちょっと後ろに出っ張ってしまいますが、TV-OutとアナログRGBの共存が可能です。
ちょっと注意が必要なのは、TV-Outなしだと、アナログRGBがプライマリになっているため、DVI側にディスプレイを繋いでも（変換コネクタを使っても）ディスプレイには何もでないようです。TV-Out変換コネクタを挿すと、DVI側がプライマリに切り替わるようで、面白い仕組みです。
あと、DVDMaxというなかなかユニークな機能があります。
普通のTV-Outって単に映像出力先をPCからTVに切り替えるだけで、PC画面そのものがTVに映し出されます。画質も良くないです。
DVDMaxを使うと、例えばDVDプレイヤソフトの映像ウインドウだけがTVに映し出されます。
普通のTV-Outだとウンドウを最大化しないとTV画面一杯に映像が映りませんが、DVDMaxだと映像ウインドウを最大化しなくても普通に映ります。
それにWinfast TitaniumのTV-Outと比較すると、画質も綺麗だと思います。元々DVD観賞用だったので、まさしく私のニーズにピッタリな機能です。
※DVDMaxのTV-Outを使うには、以下の設定が必要です。
ディスプレイのプロパティ→設定→詳細→DualHead→Feature→DualHead
MaxDVDMax→Use DualHead DVDMaxにチェック！
豆知識
DVIにはDVI-IとDVI-Dがあります。
簡単に説明するとDVI-IはアナログRGBに変換できます。G550にもDVI→Dsub-15の変換コネクタが同梱されています。
一方、DVI-DはDVI専用でアナログへの変換ができません。
